サトテック
リバウンド式硬度計 LM-330 (汎用Dタイプ+狭い箇所用DLタイプ) サトテック
汎用Dタイプ & 狭い箇所用DLタイプ両用のポケットサイズ硬さ計
Dタイプ:ほとんどの硬さ試験をカバー可能
DLタイプ:ギアの歯やコーナー部、溶接部など狭い箇所の測定に最適
■本体上部のボタンを押すだけで簡単に硬さ値を測定可能
■4つのボタンで簡単操作
■日本語表示に対応
■データロガー:1000グループまで測定データを記録可能
■PCに測定データを保存可能
特長
■約110gの軽量、小型で簡単な操作が人気の理由
ボールペンをノックするように指で検出器ボタンを押すだけで、 簡単に硬さ値を求めることができます。
■DLタイプインパクトデバイスを装着することで狭い場所も簡単に測定可能です。
このプローブは針(⌀4.5mm×50mm)のような構造で、
非常に狭い面や溝の底、ギアの溝など特殊な場所を測定するのに最適です。対象は鋼と鋳鋼のみです。
■目的に応じた硬さスケールが選択可能
選択された任意の単位( HL, σb, HRB, HS, HRC, HB, HV )で硬度を表示
■測定サンプルの材質、衝撃方向、硬さ単位が、ボタン操作で簡単に設定可能。
■平均回数の設定
■誤測定データの削除
■電池残量が少なくなったら、バッテリー交換をお知らせ表示
■測定結果を最大1000グループまで記録
■付属ソフトウェアで本体に記録された測定データをPCで表示、保存、印刷が可能
■バックライト機能(調光機能付き)
用途
・ベアリングやギアの歯車などの品質検査
・コーナー部、溶接部など
・車やバイクのギアの刃の硬さ
・鋼やアルミ鋳造合金性のモータ部品や機械部品など
・圧延品などの製品や鋳造品や鍛造品など
・工具の消耗確認 ・圧力管、蒸気発生器やその欠陥検査
・輸送の困難な非常に重い製品の現場検査
・機械部品各種の品質検査
・狭い箇所の検査
・初期検査結果の保存
仕様
本体仕様
測定方法 | リーブ硬さ試験法 |
---|---|
硬さ単位 | HL(リーブ)、σb (引張強度)、HRB(ロクウェルB )、HS(ショア)、HRC(ロクウェルC )、HB(ブリネル)、HV(ビッカース) |
インパクトデバイス | Dタイプ(汎用)、DLタイプ(狭面用) |
試験資材 | 鉄(鋳鉄)、ねずみ鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、アルミニウム、黄銅、青銅、銅、ステンレス、鍛鋼、合金工具鋼 |
分解能 | 1 HL、1 HV、1 HB、0.1 HRB、0.1 HRC、0.1 HS |
繰り返し精度 | ±10 HL ※ 付属の硬さ基準片を使用した場合 |
ディスプレイ | 1.77インチTFTモニター(LEDバックライトつき) |
メモリ | 1000グループ(各グループは1 ~ 6回までの測定と平均値を含む) |
測定方向 | 360度 |
通信機能 | USB micro端子×1 |
電源 | 単4形電池×1本 |
ソフトウェア | Windows 8/8.1/10/11(32bit版および64bit版)対応 |
使用・保管環境 | 温度:0 ~ 50 ℃、相対湿度:0 ~ 85%RH(結露なきこと) |
DLタイプ
インパクトデバイス寸法 |
⌀ 4.5 mm×50 mm |
寸法 | 高さ145 × 幅45 × 厚さ23 mm(インパクトデバイス含まず) |
重量 | 本体:約110 g(電池を含む) |
規格 | ASTM A956準拠、GB/T 17394-1998 準拠 |
付属品 | 本体、取扱説明書、インパクトデバイス Dタイプ(内蔵)、インパクトデバイス DLタイプ(インパクトボディDL+測定ガイド)、DL用サポートリング(透明)、サポートリング×2(一つは装着済み)、テストブロック、ブラシ、テスト電池、キャリングケース、USBケーブル |
別売品 | サポートリング MJ-RING |
測定可能な材質 / 対応する硬さ単位
インパクトデバイス | 材質 | HL | HB | HV | σb | HRC | HRB | HS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Dタイプ | 鉄・鋳鉄 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ねずみ鋳鉄 | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - | |
球状黒鉛鋳鉄(ノジュラー鋳鉄) | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - | |
アルミニウム(鋳造アルミ) | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - | |
黄銅(真ちゅう) | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | - | |
青銅 | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - | |
銅 | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - | |
ステンレス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
鍛鋼 | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - | |
合金工具鋼 | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | - | |
DLタイプ | 鉄・鋳鉄 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ |
※ 表中の○印は、測定できる材質に対応する硬さ単位です。硬さ単位はそれぞれ、HL(リーブ硬さ)、HB(ブリネル硬さ)、HV(ビッカース硬さ)、HRC・HRB(ロックウェル硬さ)、HS(ショア硬さ)、σb(引張強度)を表します。
※ インパクトデバイスDLタイプを使用した場合、本機器の設定で上記以外の材質を選択できる場合がありますが、動作保証の対象外となります。上記の材質を指定してご使用ください。
測定範囲(Dタイプ)
材質 | HL | HB | HV | σb | HRC | HRB | HS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
鉄、鋳鉄 | 300~960 | 80~647 | 80~976 | 774~1710 | 19.8~68.5 | 59.6~99.6 | 26.4~99.5 |
ねずみ鋳鉄 | 440~650 | 140~334 | - | 782~2058 | - | - | - |
球状黒鉛鋳鉄 | 416~660 | 140~387 | - | 747~1888 | - | - | - |
鋳造アルミ | 200~560 | 30~159 | - | 736~2026 | - | - | - |
黄銅 | 200~550 | 40~173 | - | 781~2045 | - | 13.5~95.3 | - |
青銅 | 300~700 | 60~290 | - | 1170~2639 | - | - | - |
銅 | 200~690 | 45~315 | - | 740~1725 | - | - | - |
ステンレス | 300~960 | 80~647 | 83~976 | 850~1947 | 19.8~68.5 | 59.6~99.6 | 26.4~99.5 |
鍛鋼 | 400~802 | 142~651 | - | 742~1845 | - | - | - |
合金工具鋼 | 300~960 | - | 83~976 | 375~788 | 22.6~69 | - | - |
測定範囲(DLタイプ)
材質 | HL | HB | HV | σb | HRC | HRB | HS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
鉄、鋳鉄 | 300~960 | 80~647 | 80~976 | 774~1710 | 19.8~68.5 | 59.6~99.6 | 26.4~99.5 |
購入前の確認事項
測定の精度を高めるために測定物の表面を研磨し滑らかにしてください。
磁気を帯びたものの測定は避け、測定物の表面温度は、120℃以下にして下さい。
重量について
- インパクトデバイスD使用時には、以下の要件を満たしてください。
- インパクト部品が打つことに耐える硬さが必要です。
- サンプルの重さが5 kgを超える場合は、支持台は不要です。
- サンプルが2~5 kgである場合、衝撃による破損を防ぐため5 kg以上の支持台に固定してください。
- 2 kg以下のサンプルの場合も、5 kg以上の支持台に固定してください。
- サンプルと支持台の接続部は滑らかにしてください。
- より大きな支持台に薄いサンプルを載せた場合、サンプルと支持台の間に適性適量の結合剤を加えます。
- 結合面に対し、衝撃方向が垂直になるようにします。
- サンプルの重量は、最低100 g以上です。
- サンプルの厚さは、最低5 mm以上です。
- サンプルの硬化層の深さは、最低0.8 mm以上です。
- 測定時は、サンプルの測定面に垂直にインパクトを与えます。
- サンプル表面に強い磁気があると、測定に影響が出る場合があります。
滑らかさについて
- サンプル表面の粗さによる硬度誤測定を避けるために、表面粗さRaが2µm以下になるまで研磨します。
清浄度について
- 測定精度を高めるために試験片表面は、油染み、錆び、電気メッキ、塗装跡などがない清潔な状態で測定してください。
安定度について
- 測定中試験片の変位を避けるため試験片をインパクト方向と垂直にしっかりと固定してください。
- 試験片に充分な重量と厚さがあるにも拘らずインパクトの衝撃によりテスト部分が変型したり、振動したりすることがあります。その場合、テストする試験片の硬度値は、通常よりも低くなります。
- 特に、大きな板状、長い棒や竿状、曲面状の物についてこの傾向があります。
- 半径の曲率が30mm(R30)以上の場合は、そのまま硬度の測定が行えます。
- 半径の曲率が30mm(R30)以下の場合は、曲率を補う サポートリング(別売品)が必要です。
このような試験片は、下図の内容を注意して測定してください。
硬度計の試験片要求仕様
試験片 | サンプルの重さ | 最低厚さ | 最大粗さ(μm) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インパクトデバイス | 支持台と固定が必要 | 支持台で保持 | 支持台不要 | サンプル | 硬化層 | ISO | Ra | Rz | |
D,DL | 0.05~2 kg | 2~5kg | 5kg以上 | 3mm | 0.8mm | N7 | 2μm | 10μm | ▽6 |
オプション
アダプタ(サポートリング)セット12個入りMJ-RING リバウンド式硬さ計(硬度計)用
半径の曲率が30mm(R30)以下の場合は、曲率を補うサポートリング(別売品:MJ-RING)が必要です。
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