サトテック
振動計TPI-9070判定振動計(FFT分析機能つき) サトテック
機械の故障予知をいつでも・どこでも・誰でも・簡単にできる振動計がおすすめ。
一目瞭然のISO評価基準。現場で「異常診断」と「その原因」までわかる高機能振動計。
機械のコンディション判定を数値と赤黄緑カラー判定。
カラー大画面で、軸受けの劣化度合いを知ることができ、効率の良いメンテナンスが可能
操作は簡単。単3形リチウム乾電池 50時間
■IP67の防塵防水:雨天の屋外、飛水環境や粉塵環境でも測定可能
■手のひらにおさまる超小型たったの280gで現場を巡視する時に常に携帯、片手で操作が可能
■設定ウィザード(手順)で登録が可能。■専門的な知識もなく、誰でも簡単に操作・診断判定
振動計TPI-9070判定振動計(FFT分析機能つき) サトテックの特長
本製品は、回転機械の異常を振動測定によって検出する簡易診断機です。アンバランス、ミスアライメント(芯ずれ)、ゆるみなどの一般的な振動異常を、変位や速度により自動診断します。また、ポンプ、モーター、ファン、ベアリングなどの振動測定も可能です。振動周波数のグラフ表示に加え、振動の大きさやベアリング劣化状態をモニターできます。
- 振動値は、速度、BDU、加速度gの3つの数値を同時に表示
- FFTは100ラインと800ラインで表示
- 3つの簡単振動分析モード(アンバランス、ミスアライメント、ゆるみ)
- IP67相当の防塵防水性能
振動計TPI-9070判定振動計(FFT分析機能つき) サトテックの測定結果
・上の部分には、ISO規格に準拠した速度のRMS値(速度の実効値)が表示されます。単位はmm/sで表示。
・RMS値は10 Hz(600 rpm)~1 kHz(60,000 rpm)までの振動周波数のものです。
・また数値の背景色は下表の評価基準に基づき、機械のコンディションを示しています。
進化した機械設備診断技術で効率アップ!
交通信号のように、ISOを参考にした赤・黄・緑のカラーで診断できます。
測定する機械のサイズや種類は設定ウィザードで設定することができます。
左下の数値はベアリングの劣化度を表すBDU値です。 BDUはベアリングの摩耗状態の目安になる数値です。数値が高いほど危険な状態であることを表します。
1g(ジー)の高周波振動(100 BDU)は、ベアリングが損傷している指標を表しています。したがってベアリングノイズの数値は軸受摩耗率の指標と考えることができます。
初期設定では、BDUが100以上のときは数値の背景色が赤になり、BDUが50~100の場合は、黄色(オレンジ)、50以下になると緑色になります。
ベアリング劣化度BDUの警告レベルは設定ウィザードにて変更することができます。
ISO周波数レンジ10 Hz~10 kHzにおける振動のRMS(平均)値です。単位は重力加速度gで表します。(1 g=9.81 m/s2)
自動診断機能
□ボタンを押すと、3つの周波数帯に分割した振動速度(mm/s)が表示されます。機械の回転速度に対して振動周波数の等倍、2倍、3倍をそれぞれ1X、2X、3Xとして、バーグラフで表示します。この振動解析には、設定ウィザードにおいて機械の回転数(Run Speed)を正しく設定する必要があります。
左側のバーグラフは機械の回転速度(周波数)と振動周波数が同じ場合で、機械のバランスの良さを示します。この数値が大きい場合、機械がアンバランスであることを意味します。ランスの良い機械だと、非常に小さな値になります。(中型機械の場合、約2 mm/s以下)
『アンバランス』とは、回転軸まわりのローターの質量が一様に分布していないことによって、回転時の各質量に働く遠心力が全体としてつりあわずに発生する振動現象です。
回転体の減肉・摩耗やスケールの不均一な付着、ローターの曲がり・偏心等によって生じます。
中央のバーグラフは回転速度の2倍の振動周波数を表し、ミスアライメントが発生しているかどうかを示しています。
『ミスアライメント』とは、軸継ぎ手で結ばれた二本の回転軸の中心線がずれている場合に発生する振動現象です。
側のバーグラフは回転速度の3倍の振動周波数を表し、ボルトのゆるみや基礎の脆弱性などの可能性を示しています。
『ゆるみ』とは、基礎ボルトのゆるみや、軸受の摩耗などによって発生する振動です。
振動計TPI-9070判定振動計(FFT分析機能つき) サトテックの設定
- 機械の回転数を入力(Hz又はRPM)
- モーターかポンプかの選択
- モーターの選択:300kW未満または300kW以上の選択
- ポンプの選択:インテグレーテッドポンプか、エクスターナルドライブの選択
- 機械の基礎状態の選択:フレキシブル(置きタイプ)か、リジッド(取付タイプ)かの選択
ベアリングだけでなく、あらゆる回転機械の診断・点検に
振動計TPI-9070判定振動計(FFT分析機能つき) サトテックで表示される3つのモード
1段階目の液晶表示
ISOビルドイン速度とアラームの色判定
ベアリング劣化度BDUと加速度g
参考:上段の【速度】ISO基準で良が判定されても、BDUの数値が50以上で警告または危険を表示することがあります。
異なる周波数帯による異常がみられるからです。
2段階目の液晶表示
1x:アンバランス:回転数と等しい振動周波数成分
回転体の減肉・摩耗やスケールの不均一な付着、
ローター軸心の曲がり・偏心等によってアンバランスが生じます。
2X:ミスアライメント:回転数の二倍成分
軸継ぎ手で結ばれた二本の回転軸の中心線がずれている場合に発生
3X:ゆるみ:回転数の三倍成分
基礎ボルトのゆるみや、軸受の摩耗などによって発生する振動
回転速度の倍数で各周波数レンジにおける速度が表示されます。
設定ウィザードにおいて機械の回転数(Run Speed)を正しく設定する必要があります。
実際は、複合的な原因による場合がございます。あくまで、簡易的な診断になります。
3段階目の液晶表示 FTP(周波数スペトル)をつかった簡易「精密診断」
0~1kHzのレンジで周波数スペクトルが表示されます。
ピークの高さは、スペクトルの各周波数ポイントにおけるRMS回転振動レベル(mm/s)を表示しています。
スクリーンの左側には周波数(Hz又はRPM)が表示されています。
赤い点線はカーソルの位置で実効値(R.M.S.)振動レベルです。
分解能の変更も以下のとおり可能です。
振動計TPI-9070の仕様
周波数レンジ | 速度(ISO) | 2Hz~1kHz(<600 PRM)
10Hz~10kHz(≧600 RPM) |
加速度(Total g) | 10Hz~10kHz | |
ベアリング劣化度(BDU) | 1kHz~10kHz | |
最大周波数分解能 | 1.25 Hz @ 800 ライン FFT 設定 | |
振動単位 | 速度 | mm/s |
加速度 | g(ジー) | |
ベアリング劣化度 | BDU | |
周波数単位 | Hz、RPM 、 CPM | |
精度 | ±5% (159.2Hz 10mm/s RMSの場合) | |
入力範囲 | ±60g | |
ダイナミックレンジ |
72 dB (0.05g分解能) | |
VA診断帯域
RPM=回転速度 |
アンバランス | 1×RPM |
ミスアライメント | 2×RPM | |
ゆるみ | 3×RPM | |
保護等級 | IP67準拠(水深1m以下で30分) | |
電源 | 単3形リチウム乾電池×2本(Energizerエナジャイザー製推奨)
電池寿命50時間(環境や温度等による) オートパワーオフ | |
寸法 | 200 mm × 60mm × 26mm | |
重量 | 280g | |
使用環境温度 | 0°C ~ 50°C | |
付属 | 本体、マグネットベース A9073、単3形リチウム乾電池×2本 | |
販売元 |
株式会社佐藤商事 振動計の世界的メーカー ティ・ピー・アイ社の日本正規代理店 修理や不具合点検など、弊社にお気軽にご相談ください。 |
振動計TPI-9070のオプション
強力マグネットベースA9073
マグネットベースの底面は、平面と切り込み面により、R面の場所でも、あたるように特殊設計されています。
保護ケースA9086
背面マグネット付きで固定設置ができ効率アップが可能
ロングコンタクトピン A9072
標準のセンサーで届かない箇所やマグネットベースが使用できない狭い箇所の測定に使用可能。
■サイズ:直径8mm × 長さ100mm
※測定時、コンタクトピンの当て方により測定値が変動することがあります。
参考資料
1.振動評価基準
2.振動の種類
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